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先生と学生の対談03:食物栄養科 パティシエコース編
食物栄養科 講師
関戸元恵
(せきどもとえ)
先生
食物栄養科 パティシエコース2年
保坂さん
食物栄養科 パティシエコース2年
畠山
(はたけやま)
さん
小さいころからパティシエになりたかった
関戸先生:
パティシエコースを選んだきっかけを教えて下さい。
畠山さん:
中学生のころからパン職人になりたくて、将来は自分の店を持ちたいという夢がありました。この学校だと製パンの知識はもちろん、店を開く時にあたって製菓衛生師試験の受験資格を得ることができるのでこの学校を選びました。実習を経て自分に力がついていくことを感じています。
関戸先生:
将来パン屋さんを開きたいと考えているんですね? 保坂さんはどうでしょう?
保坂さん:
わたしは小さいころからパティシエとして働きたいという夢があったのでこのコースを選びました。あと、洋菓子和菓子パンすべて学べるという環境と、たくさんの実習を通して、複数の人数で作るという力をつけたいなって思って選びました。本当にたくさん実習ができていて、いい経験になっているなと感じています。
実際に販売できる「スイーツショップ実習」が特にいい!
関戸先生:
おすすめの授業などはありますか?
畠山さん:
やっぱりパン実習ですね。ロールパンなどのソフト系からフランスパンなどのハード系まで幅広い様々な種類のパンの作り方を教えていただくことができます。担当される先生もとてもおもしろくて良い先生で、僕がパン職人になりたいっていうことを伝えると、授業内容以外のことでもパンについても、色々教えてくださるのでとても助かっています。まあその分、材料を計ってパンこねておいて、みたいなことに使われることもありますけど。
関戸先生:
もう先生のお弟子さんみたいになってがんばってるんですね。 いちばん得意なパンって何だろう?
畠山さん:
メロンパンが得意です。家でも作ってるんですけど、家族に好評です。
関戸先生:
自宅でも家族にふるまって、すごいね! 保坂さんは?
保坂さん:
私は洋菓子実習が自分の力になっているなって思います。あと、今やっているスイーツショップ実習が特にいいなって思います。実際に販売できる環境があるというのが、あんまりないことだと思うので、この経験がすごくいい経験になっているなと感じています。
関戸先生:
保坂さんはケーキショーで今年ジュニア部門で第3位を受賞されているんだけども、ケーキ作るときにどんなことを工夫しました?
保坂さん:
最初にどういうものを作るか計画を立てることが重要です。家でもケーキを作ったりしてるんですけど、最初に全部構成を考えてから作っています。
関戸先生:
ケーキショーのケーキはどのくらいの時間をかけて作り上げた?
保坂さん:
一か月くらい。いつも実習の後に残ってやってたり、違う時間にも来たり、自宅でもやってたのでけっこう時間がかかりました。
関戸先生:
授業以外でも時間をかけて素晴らしいものを作られたんですね。受賞おめでとうございます。
保坂さん:
ありがとうございます。
洋菓子と和菓子の知識を横断して「活かす」
関戸先生:
この2年間で学んだこと、得られたこと、大変だったことはありますか?
畠山さん:
製パンの知識や技術はもちろんなんですが、洋菓子や和菓子の知識も得ることができたので、その得たものを製パンに活かすというのが大きかったです。これまではそういった考えがなかったので、その授業が辛かったんですけど、「活かす」ように考えると、パンにつながってくるのでまた興味がでて意欲にもつながっています。
関戸先生:
なるほど。和菓子や洋菓子の要素を入れたパンを将来作ってみたりとかも考えてるということ?
畠山さん:
そうです。
関戸先生:
なるほどね。 保坂さんはいかがでしょう
保坂さん:
知識とか技術はもちろん身につくんですけど、それにプラス、プロの先生方に教わっているので衛生面だったり、あとは時間の使いかたっだったり効率のいい作り方だったり、職場で役立つような知識を得られてるなって思ってます。
関戸先生:
苦労したことや大変だったことは?
保坂さん:
実習の中で混ぜ具合や焼き具合ってのを判断するのが難しくて、どうしても先生のを見てからじゃないとわからないので、そこが難しいところだなって思ってます。
関戸先生:
それは授業の中で先生方の経験を教えてくださってっていうことですね。パンもそういう感じかな?
畠山さん:
そうですね。感覚で覚えるしかないので。
卒業後は東京のパン屋で働きますが、将来は山梨で自分の店を持ちたいです。
関戸先生:
卒業後のことを教えて下さい。
畠山さん:
僕はありがたいことに東京のパン屋さんで内定をいただいて4月に入社予定です。そこで修行して将来は自分の店を持ちたいので頑張っていきたいと思っています。
関戸先生:
そこのパン屋さんって、例えばどういったものを売りにしているんですか?
畠山さん:
トリュフとかそこでは専門食材をメインに使ったパンを作っています。
関戸先生:
ちょっと高級そうですね。 東京で頑張っていくってことは、山梨を離れることになるけどどうですか? ちょっと寂しいとか?
畠山さん:
不安なところもあるんですけど、自分のためだと思って修行に行ってきます。
関戸先生:
将来は山梨に戻ってきてお店を開きたいとか考えてる?
畠山さん:
できれば山梨の地元で開きたいです。
関戸先生:
ぜひ頑張ってください。じゃあ、保坂さんも将来のことをお願いします。
保坂さん:
私は小さいころからホテルでパティシエとして働きたいという夢があったんですけど、神奈川県のホテルの方で内定をいただけたのでそこで頑張りたいと思っています。入社まで不安なことだらけなんですけど、技術をなるべく高めておこうと思っています。
関戸先生:
先生方に色々うかがってみるといいと思います。ホテルパティシエになって将来してみたいとはありますか?
保坂さん:
いろいろなホテルが見てみたいという目標があるので、自分がここで十分に学べたかなと思えるぐらいになったら他のホテルにも行って、いろいろなホテルの特徴だったり雰囲気を知りたいです。
関戸先生:
いろんなところで勉強して、自分のスキルアップとかキャリアアップをしていきたいんですね。
わたしがパティシエコースの教員としてみんなに目指して欲しいのが、洋菓子とか製パンとか和菓子の知識とかスキルを身につけてもらうのはもちろんなんだけれども、社会人の基礎として必要になるマナーであったり、コミュニケーション能力だったり、総合的な人間力を高めてもらうことです。ゼミ活動のほか、地域貢献活動、ボランティアの活動、食育推進の活動であったりで、皆さんが外に向けて発信したり活動することで人間力を高めてほしいというのを重視しています。
専門性はもちろんなんだけど、人間力も活かして将来活躍していただきたいなと思っているのでぜひ頑張ってください。
畠山・
保坂:
はい。
高校生・受験生へのメッセージ
畠山さん:
この学校はプロ仕様の機材がそろった環境の中で、ベテランの先生方からの指導で本格的な実習をすることができて、必ず将来に役立つと思います。自分の将来の夢の幅を広げるためにも、この学校へ入学して頑張って欲しいと思っています。応援してます!
保坂さん:
受験や就職とかについて大きな不安があるかと思いますが、私は実習を通してきてやっぱりお菓子作りが好きだなって思える環境だったので、この職業に就きたいという強い思いがある方は頑張って欲しいと思います。
関戸先生:
受験勉強のことでアドバイスがあれば。
畠山さん:
新聞の切り抜きを活用して自己表現文の対策をしましたね。高校の先生に見てもらって添削してもらっていました。
保坂さん:
私は面接が結構苦手だったんですけど、練習を重ねるにつれてすらすらと答えられるようになったので、たくさんたくさん練習を重ねて自分の伝えたいことが伝えるようにするといいと思います。
対談日:2022年10月27日(木)
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